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「英語は出来て当たり前」 ではない話

 「今の時代、英語ぐらいはできて当たり前」

とは、全く思いません。

私自身アメリカの大学院を出てTOEIC も満点に近いので世間的には「相当に英語ができる」と思われるのですが、英語に不自由しない感覚が全くないからです。

「日本人は英語の読み書きはできるがしゃべれない」なんてこともよく言われますけれど、これも全く同意できません。 「実際、ちゃんと英語を読める日本人がどれぐらいいるのか。英語が本当に読める人は(一流企業や官僚らのエリートも含めて)恐ろしいほど少ないのではないか」とずっと思ってました。もちろん自分も含めてのことです。

そんな中、上智大学渡部昇一教授が以下のように発言されているのを読みました。(「人生後半に読むべき本」谷沢永一氏と対談)

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「第二の人生で言語取得に取り組んでみようと考えられる方がおられるかもしれませんが、私はそれをお勧めできできません。

と、言うのは私が教鞭をとっていた大学(上智)は一応外国語ができる人が比較的多くいて、大学院にはさらにできる人が来ていましたが、それでも45年間を教えて英語を本当に正確に読めるようになった人は何人いたかと言う感覚だったからです。

外国語はそれは本当に恐ろしく読めないものだと思った方が良いでしょう。 大学の助手だった時に、大学の発行する紀要の編集のお手伝いをしましたが、英文科の大先生が訳した引用文などをチェックすると間違いだらけ。大先生でもこんなに間違うとのなのかと思ったものです。」

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まさに「我が意を得たり」でした。 渡部昇一先生はよくインテレクチャルオネスティー(知的正直さ)の重要性を言われてました。 まさに知的正直さがある人であれば、この投稿の趣旨に同意ただけるのではないかと思います。 (「日暮れて道遠し」かな)