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Appleの買収からひも解くAIの未来

先日、アップルがシアトルのAIベンチャー企業であるTuriを約2億ドルで買収したと報道されました。AIとは、人工知能(Artificial Intelligence)のことで、人間と同じように学習、推論、判断ができます。つまり、"考えて成長する"ことのできるコンピューターシステムです。

AIの「アルファ碁」に関するニュースを聞いたことはありませんか?アルファ碁の名前を聞いたことがなくても、コンピューターが世界のトップ棋士に勝ったことは多くの人が耳にしたのではないかと思います。

なぜコンピューターが勝つことが出来たのかというと、AIの膨大な情報整理能力と、学習能力がさらに高まったからです。人間と違って、疲労や感情がないので、ひたすら学習を繰り返します。その結果、世界のトップ棋士に勝つまでに至ったのです。

では、アップルがAIに着目したのはなぜでしょうか。Turiは先ほど説明したようなAIの学習機能を高めるようなソフトウェアやサービスの開発を行っている企業です。これらのサービスやソフトウェアは詐欺の発見やユーザーや潜在顧客の分析等に用いられてきました。

買収についてアップルは、目的はコメントできないとしています。しかし、今回の買収により、Siriに新しい機能が付いたり、パソコンで新しいサービスの提供が期待できます。また、これらのAIの学習機能を高めることで、より正確に写真、動画の人物を自動識別したり、データからユーザーに向けて何かを勧めたりすることも考えられます。

近年多くの学者、起業家がAIの可能性と危険性について議論してきました。テスラ・モーターズのイーロン・マスクは「AIは人類の脅威になる」と述べています。一方で、AIは人類が治せなかった病気や、災害の予測などができるようになるのではないかという好意的な意見もあります。スマートフォンやパソコンでも常用化されているように、これからはさらにAIと関わって生活することが多くなります。

また、これらのAIが生活に溶け込んでいくことにより、今までは得ることのできなかったデータを得ることが可能になります。ビジネスにおいて、これらの情報を用いたデジタルマーケティングがさらに進化していくことは確実です。せっかくのマーケティングのチャンスを逃さないように、このAIの分野にも着目していきたいですね。