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リオ五輪とアメリカのテレビ事業

8月6日にリオ五輪の開会式が行われました。皆さんも、ニュースなどでご覧になられたかと思います。アメリカでは、一つのネットワーク企業がオリンピックの放映権を独占しているのを、ご存知でしょうか?

 それは、NBC(National Broadcasting Company)です。NBCはアメリカの三大ネットワークの一つで、12億ドルで、アメリカでのリオオ五輪の独占放映権を獲得しました。また、2032年までのオリンピックの放映権も持っています。NBCが多大な金額をかけてまで放映権が欲しい理由は、やはりアメリカでもオリンピックの放送は人気があるようです。NBCはオリンピックが始まる今週にはリオオリンピックの広告収入が12億ドルに到達しました。

 NBCは現在、オリンピックの放送を様々な形で行っています。一つ目は、テレビ放送です。これは、日本のテレビと同じような形で放送されます。二つ目は、ストリーミングによる放送です。これは、パソコンなどを経由して、テレビで視聴する人を想定しています。メリットとしては、ストリーミング配信なので、視聴者は時間を気にせずに視聴することができます。また、これはNBCにとって初の試みとなります。三つ目がバーチャルリアリティー(VR)を使った放送です。これは、世界でも初の試みで、現地にある360度カメラが、VRゴーグルに映像を送り、実際に現地で観戦しているかのような臨場感が味わえます。NBCはサムスンとパートナーとなり、サムスンのVRゴーグル(Samsung Gear VR)とサムスンのスマートフォンを持っている人に100時間以上のバーチャルリアリティープログラムを提供しています。開会式や閉会式はもちろん、アメリカで人気のあるバスケットボールやビーチボール、ボクシングなどが放送される予定です。

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アメリカも日本と同じで、テレビから様々なデバイスでコンテンツが見られるようになりました。特に、今回バーチャルリアリティーを使った放送は一番興味深いものになっています。今後、オリンピックやワールドカップなどをバーチャルリアリティー(VR)で観るのが、当たり前になります。そして、もしかすると選手からの視点やベンチからの観戦などが近い未来で始まるかもしれません。