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研究結果好きなアメリカ、ダイエットペプシの行方

アメリカ人と話していると、政治、生活、医療など、様々な分野において"Research showed that..."とか"I read a research about..."など、研究結果や調査などを気にしているような発言を耳にすることが多くあります。

そんな中、研究結果に非常に売上が左右された市場が、ダイエット飲料の市場です。今日の新聞(WSJ)にPepsiCoがダイエットペプシを今後2種類販売するという情報が載っていました。記事link< http://ow.ly/6gZh301Jv1h >

甘味料を2種類(スクラロースアスパルテーム)用意することによって、ダイエットソーダとしての人気を取り戻そうという取り組みになります。なぜ、そんな複雑で消費者から見てもわかりにくいことをするのか、その理由はもともとダイエットペプシに用いていたアスパルテームスクラロースに変更した昨年8月にさかのぼります。イギリス機関の"調査結果"が、人工甘味料の危険性を発表し、それが広まってダイエット飲料の市場が一気に落ち込んだのです。その市場の落ち込みに対応するために危険とされていた人工甘味料アスパルテーム)を変更したのですが、味が落ち、その落ち込みに拍車をかける結果となってしまっていたのです。

マーケティングの失敗例としてよくコカ・コーラのNew Cokeが挙げられますが、ペプシのこの動きもまた消費者がブランドに対して本当に求めているものと、表面上の社会変化への対応の行き違いの例なのかもしれません。

 P.S. ダイエットペプシとコーラゼロ、同じダイエット飲料なのになぜ名前が違うのか不思議に思ったことはありませんか?なんで、ダイエットコーラじゃないんだろう?理由の一つとして挙げられるのはターゲットの違いです。ダイエット...という言葉をより魅力的に感じるのは、男性or女性どちらだと思いますか?