PPMJ’s diary

日本製品・技術・サービスを世界に広めるピンポイント・マーケティング・ジャパンの日記です

AmazonがWhole Foods(高級スーパー)を買収!?オンラインのみに特化しない戦略の背景

f:id:PPMJ-staff:20170617023844j:plainアメリカ大手チェーンの一つ、Whole Foodsというスーパーを目にした/聞いたことがありますでしょうか。Whole Foodsは、化学調味料や着色料などを使わない(食品丸ごと食べられるくらい安心な)オーガニック、ヘルシーな食品を集めた高級スーパーです。

健康志向にもかかわらず、最近経営に影が掛かっていたWhole Foodsを買収することを本日6/16(米国時間)に発表しました。実店舗はご存知の通り維持費が掛かります。なぜ、Amazonは高級スーパーを購入することを決めたのでしょうか?

その本意を理解するためには、まずAmazonのオフラインの取り組みを理解する必要があります。Amazon bookstore(実際の本屋さんのオープン)Amazon Go(レジを介さないスーパーの試験)などが挙げられますが、これらはAmazonの見据える小売ナンバーワン企業の、ほんの一部に過ぎないのです。

オフライン・オンラインの双方で大手スーパーのWalmart(低価格で有名)を競合と捉えているのは有名ですが、Amazon Fresh(生鮮食材のオンライン販売)だけではアメリカの食卓市場を満たすことが出来ません。そこで、実店舗とAmazon Freshのオンラインの強化(小売店舗から発送することでコストと時間を短縮することが出来ます)の相乗効果を目指すことで、食卓市場により効果的にアプローチしていくという戦略になります。

今後Walmartをはじめとするスーパーの反撃、Amazonの強化するファッション業界における同じような現象が予測できますが、面白いのはオフラインのビジネスがオンラインも始める、ということだけでなく、オンラインが主だったビジネスがオフラインの重要性も理解し、強化しようとしているという点です。

技術が急速に進化している現代社会においても、すべてをオンラインで行うことはできません。オンラインとオフラインを統合した戦略を立て、実践することで両方の相乗効果を期待することが出来ます。

時代の流れに乗りつつ、目的に合わせてオンライン・オフライン両方で最適なマーケティングを行う必要性、またそうすることで効果を高めていくことが出来るのは、海外販路構築・拡大に関しても言えることではないでしょうか。