【英誌エコノミストの175周年宣言】
エコノミストは最も信頼する雑誌です。リーマンショックの何年も前から米国の土地取引の異常さを訴えていましたし、その客観性と情報力は群を抜いています。何よりも素晴らしいのは世界に向けて政策を提言する力を持っている事です。
そのエコノミスト、自らの政治的立場を「リベラル」と位置付けていますが、創刊175周年の今週号では、現在の世界にはびこる国家主義潮流に対しての敗北と反省ともとれる宣言をしています。
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もともとトランプ大統領に対しては強い嫌悪感を露わにした論陣を張っていましたが、先月の移民特集では、自由な移民政策を強調していた自社の論陣の世界的な敗北を認め「国境管理がしっかりとできていない国でこそ反移民・外国人排斥感情が高まる傾向がある」と間接的にトランプ大統領の政策を認めるような記事を掲載しました。
そして今週号では、「リベラルはいつの間にか既得権益を守るエリートになってしまった。今一度、原点に戻り普通の人のための政策を提言しなければならない」「国家主義的な主張を嘲笑うべきではない。建設的な議論をすべきだ」とも。
全く同意する内容でした。
by 大澤