あけましておめでとうございます。
日本企業は今まで、「良いモノを作る」という事に注力してきました。
良いモノ⇒売れる という考えからです。
グローバル化の進展にともなってこの考え方を変える必要があります。
高い品質・性能が軸にならないとすれば、新しい軸はなんでしょうか?
まず、価格を決める事です。価格のニッチを探してそこに設定するのです。
例えば室内用クーラー。高性能を目指すであれば「人の体温を感知して作動する」「人に風が当たらない」「自動的に掃除してくれる」といろいろな特徴が考えられるでしょう。そういった性能を全ていれて、「これが世界一の性能の室内クーラーです。30万円。」といっても世界中の誰も買ってくれない可能性があります。
であれば、世界中のクーラーの価格を調べて、3万円前後の価格帯に製品がないと分かれば、その価格で売れるクーラーを作る事に全力を尽くすのです。最新の部品を使う必要もありません。
人は買うモノを選ぶときに何を基準にするかと考えた時、まず価格帯なのではないでしょうか? 家を買うなら4000-5000万円、家族旅行は10-15万円、父の日のプレゼントは1-2万円、といった感じです。
その価格レンジに外れた製品をいくら作っても無駄だという事です。逆に言えば、それ価格レンジ内で市場に製品・サービスがない価格帯があれば、それはねらい目という事です。
そういった発想の転換が必要な時代にになっています。
本年もどうぞよろしくお願いします。
大澤