その可能性に世界中の人は米国狂ったか?と見ている。
応援していないが、私はトランプの主張は理解しうる。
主張というものは、誰が(WHO),どのように(HOW),何を(WHAT)を言うかで印象がまったく違ってくる。
私はトランプという人間を信用していない。
言い方がひどく好感ももてない。しかし「人(WHO)」のファクターを除いて「何を言っているか(WHAT)」だけ見れば、純粋に同意する部分があるのだ。
まず、壁を築くかどうかは別として、国境管理はやはり重要な仕事だろう。不法移民に市民権をあたえ、真面目に移民申請した人を断わる現状は問題がある。テロリストかどうか分からない移民は断るべきだという主張も理解しうる。
日本のように所得、医療、教育、相続といった分野で強力な再分配がされていれば、まだその痛みは和らぐが、米国ではその痛みが多くの人を直撃する。TPPを進めないでくれという多くの米国人の気持ちも分かる。
そういったトランプの主張に比べればヒラリーの主張など何もない。現状維持という印象だけだ。
私のトランプ評は、上記の政策主張だけは理解するが、人格に信用がおけない。まして核のボタンを持たせるなど考えられない、というものだ。
米国人は日本人よりも主張と人格を分ける訓練ができている。トランプの問題提議は根源的なもので力がある。ヒラリー大統領となっても無視できないだろう。